光明寺 について
由緒・沿革
開祖・松浦観舜大阿闍梨が昭和初期に伊予の霊峰、石土藏王大権現をいただく石土山石中寺の第六十八世住職・小笠原観念和尚から修験の法脈を伝承、もって宗教結社を組織したことに始まる。昭和十四年に宗教団体法により、天台宗寺門派の因島石土教会を設立。戦後まもなく、天台寺門宗総本山・園城寺(三井寺) の法灯を継承して、「光明寺」を創設するに至った。
昭和22年12月27日、光明寺を根本道場として、天台系本山派修験の一派「験乗宗」を立教開宗して総本山となる。
験乗宗では、信仰の対象として神仏諸尊をひとしく尊崇する。「済世利人」を宗旨として、この宇宙の大自然を、自行化他の大道場と観じ、顕密二教を双修し、専ら真俗一貫の菩薩道すなわち修験道を実修実践して、この世に仏国浄土を顕現するのが基本理念である。
本尊は石土藏王大権現、脇侍に不動明王・神変大菩薩をまつる。鎮守は枳尼天、諸尊のなかに比叡山255世天台座主 渡邊惠進猊下より請来した山の薬師が坐す。